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『君主論』を読んで【3分でわかるまとめ】

今回は、みなさんが歴史の授業でおそらく習ったであろう、マキャヴェッリの『君主論』について、3分でわかるような読後の感想を書いていこうと思います。マキャヴェッリの君主論での主張は、とても過激というか、興味深いものが多いということはご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、そんなマキャヴェッリの『君主論』で主張と、読後の感想を簡単にご紹介します。普段からお忙しい若手社会人の方や、学生の方でも簡単に読める内容となっていますので、ご覧いただけると幸いです。

それでは、マキャヴェッリ著『君主論』について早速見ていきましょう!

目次

  • 君主論とは
    • 権力を握り続けるためには嫌われることを恐れる暇はない
    • 悪は最初に見せつけて権力を誇示しろ
    • ライオンと狐の使い分けが大切
    • 権力者たるもの恐れられる方が愛されるよりもはるかに安全である
    • 力量によって運命に抗って生きるべし
  • まとめ

 

君主論とは

君主論とは、1532年にマキャヴェッリによって書かれた、政治学に関する著作です。歴史上の様々な君主、および君主国を例に出しながら、時には皮肉的な描写を交えつつ、「君主が権力を保持し続けるためにはどうすれば良いか」ということを示した、現実主義の古典です。

今回は、そのような『君主論』に書かれていた内容の中から、「これだけは押さえておくべき」という内容をシェアしていきたいと思います。

権力を握り続けるためには嫌われることを恐れる暇はない

君主たるもの、一国の権力を保持し続ける為には、人民に嫌われることを恐れる暇はないとマキャヴェッリは指摘します。というのも、一国の主人となった君主は、それほどまでに国のことを考えていなければ権力の維持など到底できっこないからです。

一国の権力者・君主になった暁には、寝る間を惜しんで国のことを考え、いかにして国を理想の状態に近づけるかということを考えなければならないということです。

これは、現代に当てはめて考えると、一企業の経営者に似ているのかなと思いました。というのも、どちらも本質的には「主人」という点で相違ないからです。

そうして本気に自らのビジョンに照らし合わせて、治世のことを思考しているときは、自然と嫌われることを恐れる暇は無くなります。

それぐらい、自らが属する組織体のことを考えろということです。

 

 

悪は最初に見せつけて権力を誇示しろ

こちらも非常に興味深いです。マキャヴェッリによると、「君主たるもの、悪は最初に見せつけて、自らの権力を誇示すべき」だそうです。

ところで、これと似た例で私はある類似例を想起しました。それは、いわゆるヤンキーが真面目に勉強をしていると「善の行動」に見え、逆に普段真面目な人がたまにサボっていると「悪の行動」に見えることです。

総勉強時間でヤンキーと真面目な人を比較すると、圧倒的に真面目な人の方が勉強時間は長いはずです。しかし、普段は勉強をしなさそうな人が勉強をしていると、「あいつは頑張っている」という善のレッテルを貼られ、逆に普段から勉強を頑張っている人がサボってしまうと、「あいつは怠けている」という悪のレッテルを貼られやすくなります。

こうしたことは、普段のその人に対するイメージに起因していると私は思います。つまり、普段から自分自身をどのように見せるかによって、後々の行動に対する人々の評価も変化することを指摘したいのです。

ここで再度マキャヴェッリの主張を引用すると、「君主たるもの、悪は最初に見せつけて、自らの権力を誇示すべき」です。つまり、最初に最低限必要な悪を人々に見せつけることで、人々に対して「恐れるべき人物」という印象を抱かせることが肝要だということです。

先ほどのヤンキーと真面目な人の比較でいうと、君主たるもの最初はヤンキーであれ、ということになりますね(笑)。

ライオンと狐の使い分けが大切

マキャヴェッリによると、君主たるものライオンと狐の使い分けが大切であるそうです。一見するとこの主張、よくわかりませんよね。

しかし、文脈さえ掴んでしまえばこの主張の意味がわかると思います。以下に示すのは、この主張が出てくる文脈です。

ところで戦いに勝つには、二種の方策があることを心得なくてはならない。その一つは法律により、他は力による。前者は、人間ほんらいのものであり、後者は獣のものである。だが多くのばあい、前者だけでは不十分であって、後者の力を借りなければならない。したがって君主は、野獣と人間をたくみに使い分けることが肝心である。・・・どちらか一方がかけていても君位を長くは保ちえない、そう教えているわけだ。そこで君主は、野獣の気性を適切に学ぶ必要があるのだが、このばあい、野獣の中でも、狐とライオンに学ぶようにしなければならない。理由は、ライオンは策略の罠から身を守れないからである。罠を見抜くという意味では、狐でなければならないし、狼どものどぎもを抜くという面では、ライオンでなければならない。

・・・

名君は、信義を守るのが自分にとって不利をまねくとき、あるいは約束したときの動機が、すでになくなったときは、信義を守れるものではないし、守るべきでもない。・・・人間は邪悪なもので、あなたへの約束を忠実に守るものではないから、あなたのもうも他人に信義を守る必要はない。

・・・

国を維持するためには、信義に反したり、慈悲にそむいたり、人間味を失ったり、宗教にそむく行為をも、たびたびやらねばならないことを、あなたは知っていおいてほしい。・・・そして前述のとおり、なるべくならばよいことから離れずに、必要にせまられれば、悪に踏みこんでいくことも心得ておかなければいけない。

ここでマキャヴェッリは、思考と行動のバランスが大事だということを言いたかったのだと思います。何も考えず、ライオンのように本能に任せて行動するだけでは、いずれ仕掛けられた罠に引っかかってしまいます。一方、ひたすら考えるだけで何も行動しないことほど無駄なこともありません。

大切なのは、思考をしながら行動し、行動しながら思考するというサイクルなのだということをマキャヴェッリは示したかったのではないかなと私は思います。

 

 

権力者たるもの恐れられる方が愛されるよりもはるかに安全である

マキャヴェッリによると、君主たるもの恐れられるべきという主張を随所で展開しています。というのも、人間は元来利己主義的な生物であり、自分には不要だと思ったものはいち早く切り捨てる存在であるからだと言います。

そうした場合であっても、なかなか切り捨てることができない存在であるのが、「恐れている存在」であるものであるのです。君主たるもの、愛されているだけでは簡単に民衆に切り捨てられてしまいます。最初に必要悪を出し切り、恐れられてこそ、権力を長く保持し続けることができるとマキャヴェッリは主張します。

力量によって運命に抗って生きるべし

マキャヴェッリによると、人間というものは生まれながらにして運命が決まっているそうです。実に西洋的なものの見方だと思いました。

マキャヴェッリの「力量によって運命に抗って生きるべし」という主張は、君主のみならず全員に通じるものだと思いました。なぜなら、この主張をもう少し噛み砕いて解釈すると、以下のように読み取ることができると思ったからです。

人々は、常に無意識の支配下で行動をしている。しかしながら、それは受動的な行動であって、すなわち『思考停止状態での行動』と言い換えることもできる。よって、意識的に無意識状態を打破するような努力をすることこそ、成功を掴み取るための第一歩である。

こちらで示したのは、私なりのこの主張に対する解釈です。要は、「能動的に行動することが大事」ということを言いたかったのだと思いました。

その根拠に、マキャヴェッリは以下のようなことを本文で述べています。

人は慎重であるよりは、むしろ果断に進む方がよい。なぜなら、運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし、突き飛ばす必要がある。

マキャヴェッリも、「やらずに後悔よりやって後悔」の精神を尊重していたことが伺えます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?今回は、マキャヴェッリの『君主論』について、読後の感想をシェアしました。今回の記事の主なポイントは以下の通りです。

  • 君主論とは、1532年にマキャヴェッリによって書かれた、政治学に関する著作である。
  • 上に立つ者は嫌われることを恐れるな。
  • 思考をしながら行動し、行動しながら思考すべし。
  • 君主たるもの恐れられるべし。
  • 慎重であるよりは、むしろ果断に進む方がよい。

何かしら組織のリーダーになる方だけでなく、日頃から頑張って働いていらっしゃる若手社会人の方々、これから就職活動に臨む就活生をはじめ、すべての人々が必読の『君主論』です。

余談ですが、私が『君主論』を読破してから最も心に残っていた教訓は、「嫌われることを恐れるな」ということです。

私自身、どうしても嫌われることを恐れて、勇気を出して意見を主張できなかったりすることがあります。しかし、人は何かに本気になっている時こそ、嫌われることを想起しないのです。

このことから、「嫌われることを恐れている間は、自分自身は物事に対して本気で取り組んでいない」という発見をしました。読書での発見を抽象化して、自分自身の言葉に置き換えるというサイクルをやっていて、本当によかったと思える瞬間です。

『君主論』は、自分が目指す理想のリーダーとはどのような人物か、もう一度考えるきっかけになる著作でした。是非とも皆さんも一読されることをお勧めします!

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