勉強会

『学生限定勉強会 #Blockchainだからこそ成せる世界観を考える』に行ってきました 〜その2〜

さてさて、前回の続きで、9月8日土曜日に開催された、 東大ブロックチェーン開発団体BitPenguinが主催する『学生限定勉強会 #Blockchainだからこそ成せる世界観を考える』の講演内容をお伝えします。今回は、株式会社gumiの代表取締役国光宏尚様の講演を踏まえつつ、私なりの考えを論じていこうと思います。

 

目次

  • 国光さんの講演内容
    • 国光さんが講演で強調していたこと
    • 問題点を気にするな
    • 多くの情報を持っている会社が強い
    • 大事なことは「ブロックチェーンならではの体験を新たに創造すること」
    • オープンソースソフトウェアとブロックチェーンとの根本的な違い
  • ブロックチェーン講演会後の私なりの考え
    • 監視の目が厳しい中で若者ができること
    • 個人主義の時代とブロックチェーン
  • まとめ

 

国光さんの講演内容

国光さんの講演のテーマは、個人的には「いかにブロックチェーンを事業として成功させていくか」というものでした。国光さんがおっしゃっていたわけではないのですが、講演を聞いて、このように考えました。個人で国光さんご自身は、いち早くトレンドを察知し、モバイル動画とVRの領域においてスタートアップ投資とインキュベーションを行ってきました。

今回は、そんな国光さんの講演を踏まえつつ、私なりの考えも論じていきたいと思います。

 

 

国光さんが講演で強調していたこと

国光さんが講演中、しきりに強調していた点は以下の2点です。

  • ブロックチェーンならではの新たな価値を定義できた者が勝者となる
  • ブロックチェーンには、既存のシステムでは解決できなかった問題を解決する可能性がある

まず、1点目の「ブロックチェーンならではの新たな価値を定義できた者が勝者となる」について、深掘りしていきましょう。

まだ世の中のほとんどの人が「ガラケー」を所有していた時、若い会社はいち早く「スマホファースト」を掲げ、スマホならではの体験、スマホでしかできない体験を創造するために、こぞってトライアンドエラーを繰り返しました。

その結果として、今やほとんどの人が使っているLINEが誕生し、最近ではInstagramなども台頭してきました。これらは、スマホを使用する際の手軽さ、簡便さを最大限に活用して、「スマホならではの価値」を世の中のユーザーに対して提供し続けています。

このようにして、若い会社が老舗の大企業に勝つことができるチャンスは転がっているのです。

既存のものをあえてブロックチェーンで置き換える必要はありません。大事なのは、「ブロックチェーンでしかできないこと」を見つけていくことです。どういうことが「ブロックチェーンでしかできないこと」なのか。これは、やってみないとわかりません。

つまり、ユーザーに対して問いかけていかなければいけないのです。

国光さんは、これからはブロックチェーンの時代が必ず来ると豪語していました。つまり、今私たち若い人間がやるべきことは、トライアンドエラーの繰り返しを行い、「ブロックチェーンでしかできないこと」の定義をすることではないでしょうか。

私も来年から、某ITベンダーにて仕事をすることが決定していますが、とうとう「何をやるか」が大事になってきたなと感じました。

果たしてこれから取り組むことは、10年後にも必要とされている仕事なのか」ということを念頭に置いて、何をやるかということを徹底的に考え抜きたいと思いました。

 

問題点を気にするな

国光さんは、「新しい技術が台頭すると、必ず問題点が指摘される。そういったことは気にするな。」と説いていました。

例えば、スマホが台頭してきた段階でも、以下のようなことが言われていました。

  • パケット代が高い
  • 通信が遅い
  • スマホで動画を見ることは厳しい

しかし、どうでしょう。今の時代、電車を見渡すと多くの人が動画をみていますよね。読者の皆さんも、通信状態を気にしない環境にいれば、多くの動画をみていらっしゃると思います。

また、最近台頭しているVRについては、以下のような意見が散見されます。

  •  HMDが高価である
  • 回線が遅い
  • データが多い

ついでに、ブロックチェーンについて言われていることは、以下のような意見です。

  • スケーラビリティがない
  • 通信が遅い
  • ガス代が高い

しかし、これまでの歴史を振り返っても、見えている問題は必ず解決してきました。上記の問題をまとめると、以下のようにまとめられます。

  • 通信の問題
  • サーバーなどのハード面での問題
  • 価格の問題

しかし、結局これらは解決できる問題だと国光さんはおっしゃっていました。単純に考えると、こうした問題を解決するのが企業の役割ですよね。各社各様の方法で解を提示し、差異がなくなって来ると価格競争になって来る。つまり、これらの問題はいずれ解決できるのです。

 

多くの情報を持っている会社が強い

結局のところ、「ブロックチェーンならではの体験」を定義することができた者が勝つということは上述した通りです。しかし、1つの会社でトライアンドエラーを繰り返しても、情報はその1社でしか共有できません。

多くの企業で情報収拾することができる環境を構築しておけば、何倍ものスピードでPDCAサイクルを回すことができます。そのために考えられる手段はいくつもあります。

  • VCを作って内部で共有する
  • コミュニティイベントを主催して、情報収拾する
  • グローバルで投資を行う
  • インキュベーション事業を行う

ちなみに国光さんは、以下の方法で情報を共有しているようです。

  • インキュベーション
  • グローバルでの投資
  • コンテンツ開発

インキュベーションとは、簡単にいうと「ビジョンはしっかりとしているが、資金がないために困っている会社に対して初期投資を行うこと」です。

ちなみに、投資先の会社など、関係会社間での隠し事は無しにしているようです。このおかげで、鬼速PDCAサイクルを回すことができているのでしょうね。

 

 

大事なことは「ブロックチェーンならではの体験を新たに創造すること」

国光さんが講演中、繰り返しおっしゃっていたことは、「ブロックチェーンならではの体験を想像すること」ということです。

つまり、世の中にすでに存在しているものをブロックチェーンに新たに置き換えたからといって、何もメリットはないということをおっしゃっていました。

例えば、リップル。リップルの目的は、銀行間で、国際間送金のやりとりを行うシステムを、ブロックチェーンで置き換えることです。

しかし、よく考えて見ると(考えるまでもないかもしれませんが)、国際間送金はすでにできますよね。手数料が安くなるなどのメリットはあるかもしれませんが、スマホなどのような大きなインパクトを世の中に提供できているかと言われると、そうではないですよね。

その上、現在コストがかかっている「手数料」については、マネーロンダリング対策などのための費用という名目でかかってくるお金となっています。つまり、「お金を送る」という行為に対しては、お金がかかっている訳ではないのです。

また、「公文書の処理システムをブロックチェーンで置き換えよう」という議論がされていることをご存知の方も多いのではないでしょうか。しかし、これもブロックチェーンならではという価値を提供できる訳ではありません。

公文書を改竄したのは、改竄した本人の良心の問題であって、システムが破壊された訳ではありません。つまり、ブロックチェーンを導入したからといってどうこうなる問題ではないのです。

 

オープンソースソフトウェアとブロックチェーンとの根本的な違い

オープンソースのソフトウェアとブロックチェーンの根本的な違いは、インセンティブに関する成り立ちであると国光さんは指摘します。

オープンソースソフトウェアとは、以下のようなものです。

 

オープンソースソフトウェアは、ソフトウェアのソースコードが一般に公開され、商用および非商用の目的を問わずソースコードの利用・修正・再頒布が可能なソフトウェアと定義される[1]

wikipediaより

 

オープンソースソフトウェアを成り立たせるために最重要なのは、オープンソースソフトウェアはボランティアによって成立しているという点です。

つまり、「世の中をよりよくするために必要なソフトウェアを開発しましょう」といった、善意によって成り立つ仕組みであるのがオープンソースソフトウェアなのです。

一方、ブロックチェーンを成り立たせる仕組みは、各々の私利私欲です。つまり、自分の利益を得るためにブロックチェーンのコミュニティの中でマイニングを行っていくのです。欲を追い求めていった結果、コミュニティ自体をうまく成り立たせることができるといったことが起こるのです。

 

ブロックチェーンの講演会後の私なりの考え

ここからは、国光さんの講演内容を踏まえ、私なりの考えを述べていきたいと思います。あくまでも個人的な意見ですので、ご意見やご感想のある方は、こちらまでメッセージをお待ちしております。

 

監視の目が厳しい中で若者ができること

一方、現状はブロックチェーンに関する周囲の監視の目が厳しいです。特にコインチェックの事件があって以降、監査法人などの目がより一層厳しくなったと国光さんは指摘します。

国光さんによると、そんな現状の中にあっても、若手だからこそできることは、ブロックチェーンに関する知見を収集しておき、来たるべき時がきたら、一気にアウトプットできるような素地を整えておくことだそうです。

これは、ブロックチェーンに限った話ではないと私は考えます。現状、様々な新しいもの対して、多くの問題点が指摘されています。

しかし、上述したように、目に見えている問題点は必ず将来解決されます。つまり、今は問題の多いとされる技術も、将来は必ずや有用になってくるのです。

そんな中で私たち若い世代の人々ができることは、それらの有望な技術について今のうちから学んでおくことです(ようやく基本情報技術者の勉強を始めた私がいうのも大変恐縮ですが…)。有望な技術は、必ずや世の中を進化させます。

例えば、今や世界中の人々で知らない人はいないとされるAmazonという企業。この会社は、同社のクラウドシステムを使って、世界最大のECサイトを作り、基盤を支えるクラウドサービスを売り出したことで、現在は莫大な利益を稼いでいます。

しかし、Amazonも創業当時は15年間利益すら出すことができませんでした。あったのは、「地球上で最も豊富な品揃え」「地球上で最も顧客を大切にする」というビジョンだけでした。

現在のAmazonが誕生したのは、先見性、新たな技術を学ぶこと、ビジョンをひたすら追い求め続けることという要因が重なったことによる、いわば必然の出来事だったのでしょう。

 

 

個人主義の時代とブロックチェーン

これからは、個人主義の時代がくるということは、読者の皆さんもすでに耳にされた方が多いでしょう。個人主義の時代というのは、一つの企業に依存せず、個人の価値を上昇させて、世の中に貢献をしていく働きかたであると私は考えます。

ブロックチェーンは、個人主義の時代にとても合った技術なのではないかと私は考えます。例えば、ある個人に対して投資を行い、その個人が何かしらの実績を残すことができたら、見返りとして報酬を得ることができる、といった、ブロックチェーンを用いたシステムを構築することができるからです。

ブロックチェーンは、これまでは不可能とされていたシステムを構築することができる可能性を秘めています。私たち人間も、個人の価値をあげる働き方をする人が増えつつあります。

あくまでも一つの手段ではありますが、ブロックチェーンは個人主義の時代にとても有用な技術ではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか。例によって、今回の記事の内容をまとめます。

  • ブロックチェーンは、非中央集権的なシステム
  • ブロックチェーンならではの新たな価値を定義できた者が勝者となる
  • 様々な問題点が内在するが、後々解決するだろう
  • 既存のシステムとは成り立つインセンティブが異なる
  • 若者ができることは、新しい技術を今のうちから学んでおくこと

簡単にいうと、ブロックチェーンには、これまでの技術にはなかった特徴がたくさん存在するということです。そして、私たち若い人間が今のうちにできることは、有望な技術について今のうちから学んでおくことです。

私自身、データベースで有名な会社への就職が決まっているのですが、果たして今後データベースで世の中にどのような価値を生み出していくことができるのかをもう一度考え、もしかしたらより良い手段があるのではないかということを再度追求していこうと決意しました。

就職活動において、私は世の中をより良くしていくことに貢献する企業に就職することをモットーにしてきました。そのうちの一つの手段が、個人のデータに基づくサービスのパーソナライズ化でした。

結果として、一つの企業を選んだのですが、今後はより良い技術が出てくるかもしれません。

個人主義の時代において、一つの会社には依存しない、個人としての価値をあげる働きをする必要があります。私は、この入社前の大学4年生という空いた時間を有効活用して、自分にとっての最適解を探し求めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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