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『財務三表一体理解法』を読んで【若手必須の教養】

今回は、國貞克則さんの書いた『財務三表一体理解法』を読んでの感想を書いて見ました。もともと、私のよき友が教えてくれたこの本なのですが、会計の勉強を始めたばかりの私にとって、非常に読みやすく、また全体的なつながりが理解しやすい一冊となっていました。

それでは行って見ましょう。

感想

全体的に、自分のような会計の初心者からでもわかりやすく読めるよう、噛み砕いて説明されていた印象。財務三表をつながりで理解することができ、独立した形での丸暗記に頼っていた簿記学習から脱却できる一冊であった。

特に、キャッシュ・フロー計算書とのつながりを理解できたのは大きい。独学をする中で、どうしてもこの「財務諸表間のつながり」は不透明となってしまう部分が多いかな~と実感していたので、巻末の図解ページを手元におきながら読んだら、とてもわかりやすかった。

新たに得た知識

・キャッシュ・フロー計算書は、直接法と間接法が存在するが、ほとんどの企業では間接法を採用。理由は、主要な取引ごとに詳細なデータを準備する必要があるから、直接法は作成に手間がかかる。

直接法=出発点は営業収入(直接現金の動きを積み上げていく)

間接法=出発点は税引き前当期純利益(実際には現金の動きがないものを足し引き調整する)

・キャッシュ・フロー計算書は、損益計算書、貸借対照表のどちらも反映している。現金の計算を最後にキャッシュ・フロー計算書で行っているイメージ。

・全ての企業に共通するものとして、以下のフローがある。

お金を集める(貸借対照表、負債と純資産)投資をする(貸借対照表、資産=キャッシュ・フロー計算書、投資活動のキャッシュ・フロー)お金を稼ぐ(損益計算書)

これを表したものが財務三表である。

・貸借対照表、損益計算書は、必ずしも現金の動きを表したものではないことに注意=そんなに現金取引ばかりではない。しかし、一番流動性の高い資産は現金であるので、いかに現金を早期に回収するかということがポイント。

・経営感覚を高めるには、損益計算書をしたから見る癖をつける!
例)受講料4万円のセミナーを請け負う。粗利率10%が目標だとすると、売上高として40万円を稼がないといけない。

・漆器って英語でJapanっていうらしい。

・営業活動に必要なお金=短期借入金に入れる利益が出てキャッシュが手に入ったら、ひとまず借りていた短期借入金を返済することが最優先。

例)この原則を理解していると、「あれっ」ということがたまにできるかもしれない。例えば、ある企業が借入をして当期に多くの利益を生み出したことがあったとする。この時、貸借対照表上の短期借入金は減少していると考えるが、実際には増加していた、という場合、「あれっ」と感じる。

・損益計算書の数字は、収益であっても費用であっても正の数で表示する=「負の数は気持ち悪いという感覚を持てるように!

・売上原価対立法=売り上げの認識と同時に売上原価を認識する。売上と原価は常に対応するという考え方。

・連帯保証人=「抗弁権(=代わりに支払えと言われた時に嫌だということができる権利)」がないので、必ず支払わなければいけない

・「勘定合って銭足らず」=損益計算書の上では利益が出ているのに、実際には現金を保有しておらず、税金が支払えない状況。損益計算書には、現金の動きを伴わない売上や仕入れが含まれるため、損益計算書でいくら利益を計上していても、現金を実際に保有しているとは限らないのである。

・複式簿記=イタリアベニスの商人たちが15世紀に発明した会計の手法。今でも受け継がれている。ゲーテが「人類の発明史上最も美しい」と称した。

・経営者は、赤字を計上する事を嫌う。なぜなら、銀行からの融資がなくなってしまう恐れもあれば、応札もできなくなってしまうからだ。一方、税務署は、なるべく多くの税金を取りたいという考えで共通している。赤字だと税金の徴収はゼロで済むので、黒字にしてもらった方が税務署の側としてはラッキーなのである。よって、粉飾の手口でも使われやすい手口として、当期の期末在庫を増やす事で当期純利益を計上し、黒地に見せかけるという手口が横行しているらしい。

東芝は、二つの手口を用いて粉飾決算を行っていた。

①:期首在庫+当期仕入ー期末在庫=売上原価より、

もと:100+200-20=280

粉飾:100+200-40=260

これrより、両者の売上高を400とすると、

もと:400-280=120

粉飾:400-260=140

となり、当期純利益が20増加する。一つ目は、このカラクリを用いていた。

②:半導体の工程別仕掛品原価不正計上

東芝は、半導体事業では工程を前期と後期の二つに標準原価を配布していた。前期工程品のほとんどは中間品在庫になるが、東芝は前期の仕掛品原価を改竄していたのだ。これにより、前期工程品原価の額が増加し、中間品在庫が増加する。そして、在庫の増加=売上原価の増加=当期純利益の増加とう事で、またまた利益を不正に水増ししていたのである。

これは、粉飾決算の中でも最も典型的な粉飾の手段であるから、社長のコーポレートガバナンスが不足していたと認められるのではないか。

・固定資産の耐用年数は、法律によって定められているが、稲盛さんはこれを鵜呑みにするなという事であった。

・創立費=5年以内に償却しなければならないが、任意償却で、赤字の年は焼却しなくてよい

・法人税の中間申告は、事業開始日の6ヶ月を経過した時点から2ヶ月以内に支払う

・資本準備金と利益準備金=将来の欠損填補に備える

欠損填補とは=利益剰余金がマイナスの時、資本準備金と利益準備金を補い、利益剰余金のマイナスを少しでも減少させようというもの。これにより配当にお金を回すことができ、投資家をつなぎとめることができる。失敗を公表しているようなもの。

 

個人的なメモも多く、申し訳ありません。しかし、とても有用な本であったので、是非ともご一読をお勧めします。

 

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